正直なクレーマー
他の方のブログを読んでいたら、触発されて昔のとある似たような体験を思い出したので、書いてみます。
20代の頃にいた職場で、ものすごくクレーマー気質の顧客の方がいました。
その顧客は40代くらいの女性で、まさに典型的なヒステリック系で、話が通じず喚き散らす系でした。
私はその女性を担当した時に、完全に目をつけられてしまい、その女性に喚き散らされ「あなたじゃ話にならない!他の男性に変わって!!!キェーっ!!!」とものすごい勢いで怒鳴り散らされました。
それでその後も会うたびにその女性から重箱の隅をつつくように、しつこい絡まれ方をされ続け、その派手でヒステリックな絡まれ方は社内で噂になるほどでした。
周りの社員が見かねて、私はその女性の対応をしなくてよいことになり、その女性は他の社員が対応にあたる事になりました。
私は今も昔もかなり真面目な性格なので(笑)、こんな大きなクレームになってしまったのは私の能力不足で対応が不味かったからだ、もっと仕事の能力を身につけて精進して、今後こんな大きなクレームにならないように気をつけよう、と思っていました。
その後も他の社員から聞いた話ですが、その女性は私が担当を外れてからも、ずっと来店するたびに、社員に私の悪口をしつこく言い続けていたそうなんです。
それで、あまりに私の悪口が続くので、上司がその女性にある日「どうしてそんなに橙さんのことが嫌いなんですか」と聞いたそうなんです。
そうしたらその女性が「私はね!若くて可愛い子が大っ嫌いなの!!!」と白状したそうです。
その話を上司から聞いた時に、えっ私って可愛いか??と、当時20代なので若いのは認めるとして、この女性から見て可愛いと認識されていたことにまずびっくりしました。
そして私はてっきり私の能力不足と対応が不味かったことが原因だとずっと思っていたので、「あの女が仕事できないからよ!」と言われると思っていたので、本音を隠して自分を取り繕うことをせずに、「若くて可愛い女(←あくまでその女性の主観)が私は大嫌い!」と、本音を全開にしてぶちまける正直さにさらにびっくりしたのです。
女性がこう言っていたと、この話はあくまで上司から聞いた話であり、私がそのあまりにしつこいクレーマーに悩んでいたのを見かねて、慰めるために優しい嘘というか、リップサービスをしてくれた可能性もありますが、とりあえずそんな正直なクレーマーの話でした。