海岸線とノスタルジー
昔々、ほんの少しだけ住んでいた海辺の町がありました。
たまたま近くを通りかかったので、20数年ぶりにその町に車で行ってみました。
その町だけ時が止まっていたかのようなノスタルジックさで、町は昔の姿のまま佇んでいました。
私がかつて住んでいた場所から、自転車で15分ほどすると、海水浴場があります。
私も一人で明け方に日の出を見に自転車を漕いで、その海を見に行ったことがあります。
明け方にも関わらず、犬の散歩をしている人や、ちらほら砂浜に人がいたことを、朧げな記憶ながら覚えています。
かつての海が変わらずそこにありました。夕方で日が暮れかかっていました。
思い出のままの美しい、穏やかな海でした。
チラホラ釣り人の姿や、親子連れの姿がありました。
しばらく海辺を散歩して帰りました。あの遠い日の思い出が走馬灯のように巡ってきました。
かつてこの地で交流していた人とは、もうとっくに交流が途絶えています。あの人たちは今、どうしているのだろうか。
とても綺麗で癒されました。二階堂のCM並みに感傷的な、ノスタルジックな夕暮れ時でした。