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内向型女、学校で暴力のターゲットになりやすかった話(5)

続きです。




私は小さい頃から、わりと良心的で、倫理観や道徳観念がしっかりあった方だったので、K君は知的障害があるから、K君が私に暴力をしてくるのは仕方のないこと、これくらい我慢しなくてはならない、と何度も思うように努力しました。





多分、小さい頃から他の誰よりも、周りと協調しながら、平和に穏やかに過ごしたいと考えていたし、暴力的なことは大嫌いな子供だったのに、小学校の時からずっとK君から叩かれ続けているんです。





仕方ないこと。大人の今なら勿論理解できます。だけど私も子供だったし、こっちからしたら何もしていないのに、理不尽極まりないんですよね。





K君が男子に障害のことを揶揄われたりしたことは同情します。それで、私のような気弱な抵抗しない、してもK君からしたら全然怖くない女子をわざわざ選んで鬱憤ばらしをしていることも、納得しようとしましたが、叩かれるたびに怒りが湧いてきて、こんなことで腹を立ててはいけないというもう1人の自分と、いつも葛藤していました。






私は元々、大人しくて争いが嫌いな、平和主義な内向型HSPの性格なので、本当はK君に反撃とかもしたくないんです。



私は本当はこんなことをする人間ではないし、叩き返したりとかもしたくないんです。




だけど自分の身を守るために、もうそうするしかなかったのです。やらないと、もっとやられてしまうので。叩きながら、私、一体何やっているんだろう状態でした。





どうしたらK君から殴られなくなるか、いつもずっと考えていたのですが、中学で思春期に入ったこともあり、羞恥心を逆手にとって、K君が叩いてきた時に「そんなに女子の体に触りたいの?エッチだね。女子の体に触りたいから叩いてくるんでしょ?」と言って、羞恥心を煽って辞めさせよう作戦に出ましたが、全然効果なしでした。






ある時、またK君が叩いてきたので、K君と乱闘になりました。




その時、何を思ったのか、K君は半笑いで自分のかけているメガネをおもむろに外すと、そのまま放り投げました。




そして「橙が俺のメガネ壊した〜」と騒ぎ始めました。




私は「自分で壊したんでしょ!」と反論して、友達も見ていたので「あんたが自分で投げたんでしょ!」と友達もK君に注意しました。




私は小学校からずっとしつこく続くK君からの暴力に、とうとう我慢ができなくなって、ついにある日、学校から帰った後、K君のお母さんに暴力をやめてもらうよう、直接、電話して相談することにしました。




続きます。





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