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子供を産まないこと。サイレントアピール

多くの人が子供を欲しい理由として、子供が好きだから、自分の遺伝子を残したい、とか、結婚したら子供を産むのが当たり前だから、など人によって色々な理由があると思います。





その理由の中の一つ「孫を産んで親孝行したい。親を喜ばせたい」という理由をあげている人を、特にとても多く見かける気がします。





個人的に、実際に出産する女性よりも、肉体的、精神的に出産、子育ての負担の比較的少ない(←個人差はあると思います)男性が結婚を希望する理由の多くが、「親に孫を見せて親孝行したい」この理由のためな気がしています。





もちろん女性も「親を喜ばせたい」この理由で出産する人がとても多い印象があります。





絶対にリアルでは言えませんが「孫を産んで親を喜ばせたい」と思ったことは、私は残念ながら生まれて一度もありません。





むしろその逆で「子供を産まないことで、私がこれまでどれだけ生きづらかったのか、傷ついてきたのか、辛かったのか親にわかって欲しい」みたいな気持ちが、自分の心のほんの片隅にあるような気がしています。





もちろんこんなこと親にも誰にも言ったことはありませんが、「私は子供時代辛かった。今まで生きづらかった。だから私は子供を産まない」というこの気持ちに気づいてほしい、わかって欲しい、と子供を産まないことで、無意識下でサイレントにアピールしているのかもしれない自分に気がつきました。





もちろん、こんなアピールは誰にも届かないし、届けるつもりもない。全く無意味で不毛なことだと頭ではわかっているんです。なんの生産性もない考えで、むしろ自分を破壊するような、ネガティブな考えだということもわかっています。





辛かったこと、生きづらかったことは親のせいではなく、自分が魂の課題として決めて生まれてきたことも理解しているつもりです。





だけどものすごく子供っぽい自分の中の拗ねたインナーチャイルドが「私は子供を産みたいと思えないくらい傷ついてきたの。わかって」と言っているような気がするのです。



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