ジェンダーと謎の立ち位置
最近、YouTubeで立て続けに、ジェンダーについての動画とかを、よく目にする機会が多いです。
例えば、自分はゲイです!とか、体は女だけど心は男です!みたいな、はっきりしたものではなくても、「自分は女性で、夫もいて、子供もいるけど、小さい頃からスカートが苦手で、女性らしい格好をするのが苦手だった。髪も短くて、ジェンダーレスなファッションなので、おばさんじゃなくて、おじさんに間違われる。自分は女でも男でもない感じがする」みたいなことを言っているYouTuberの方がいて、ああ、そういうジェンダーレスというか、グレーな感じの人も、実際、多いんだろうなぁ、としみじみと感じている今日この頃です。
今は、連絡を取らなくなってしまいましたが、私にも過去に、性同一性障害の友人がいました。
いわゆる、友人は、体は女性だけど心は男性といった人で、20代の若い青春の一時期、とても仲良くしていた友人でした。
それまで自分は、いわゆるLGBTの人とは無縁な世界で生きていて、そういうのはテレビの中だけの話で、自分には遠い世界の話だと思っていたのですが、その友人をきっかけに、今まで気づかなかっただけで、LGBTの人って結構、今までの学校にも、会社にもいたんじゃないかな、ということに気づいたきっかけにもなった友人でした。
専業主婦をしている期間は、あまり意識することがなかったですが、今、会社で働いていると、つくづく自分って謎の立ち位置だな、とよく感じます。
自分はアラフォーで、結婚しているのに、子供のいない女性。会社の周りのアラフォー以上のほとんどの人は、結婚しており、子供がいる方ばかりです。その方達は、母親という立ち位置があります。肩書きみたいなものといえばいいでしょうか。
それに比べて私は、周りから見たら、母親という立場を持たない、結婚しているのに、子供がいないという、謎のアラフォーという感じです。もはや自分で思うに、私は女性でもなく、男性でもない、所属先を持たない謎の生き物みたいな感じすらします。
私としては、子供が欲しかったのに、できなかったという立場でもないので、もはや女性という感じも自分でしないのですよね。どこの立場にも属していないというか。子供が欲しい方(or欲しかった方)は、実際に子供がいる、いないに関わらず、もちろん良い意味で、女性らしい感じがします。優しい、母性的な女性の心を持っているというか。
YouTubeで、オネエの方がやっている人生相談があって、たまに見ているのですが、どんな相談内容だったか、ほぼ忘れましたが、ある子供のいない既婚のアラフォーくらいの女性からの相談だったんですが、オネエの人が「あんたは(子供がいないから)アタシと一緒で、男だか女だかわかんない立ち位置なんだからさ」みたいなことを言っていて、もちろん冗談なんですけど、なんか私はその言葉を聞いて、自分に言われたみたいで、妙に納得してしまったんですよね。
自分でももはや、男なのか女なのかわからない感じがします。まあ、見た目は一応、普通の女性らしくしているんですが、そういえば昔から、私は少女性より、少年性に憧れていました。(精神的に)女性らしく。ではなく、爽やかな青年みたいな心を持っていたいと、昔から常々思っていました。
なんか、おかしい人に思われそうなので、絶対、人には言えないですけど、目標は「少年っぽいおばさん」になりたいのです(笑)
「橙さんっていつもスッキリ爽やかね」と言われると、なんか自分の少年性を褒められたみたいで(え、違う?)、嬉しいです(笑)
別に見た目をボーイッシュにしたいというのではなく、心はずっと少年でいたいのです。いや、ある程度、成熟はしていたいから、少年というより、青年かな?あくまで、私が言いたいのは、外見の話ではなく、精神的な方面での話です。
自分で、女性性を否定しているのかと言われると、それはよくわからないです。女性らしく、化粧品とかは大好きですし。
何か自分もジェンダーレスという程でもないですけど、グレーな感じはなんとなくします。
で、その母でもなく、女性でもない、その謎の立ち位置を別に悲観しているというのではなく、ああ、このどこにも属していない謎な感じが、なんかとても私らしいんだよなぁ、私って元々こうなんだよなぁ、ともはや妙に納得している状態なのです。