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恐れている自分を許す(2)

続きです。



でもね、相手の立場を想像すると「年下の新人だから気を使って私から挨拶しなくてもいいよね」みたいな気持ちもわかるんですよ。



私はそうは思わないんですが、そういう風に考える人もいるんだろうな、と。




私も「挨拶は誰に対してもすべき!人を選んで挨拶するなんてけしからん!人を選ぶ相手がおかしい!」と言いたいわけではないんです。所詮、私もこの会社では立場が下の新人ですし、そんなこと主張するのもおかしいというか。挨拶は相手からしてくれなくても、自分から言えばいいだけのことですし、新人なんだからそんなことより仕事に集中しろってね。




挨拶は年下とか年上、先輩、後輩関係なく、人を選ばずすべき!とか私の価値観であって、人類共通の正義でもルールでも真理でもなんでもないんですよ。




挨拶は嫌いな相手にはしなくていいし、新人や年下などの自分が格下と思った相手にもしなくていいんですよ。そんなもの人の価値観だし、自由なんですよ。




私が本当に言いたいのは、相手に挨拶をさせたい!挨拶しない相手が非常識!という不毛な意味のないことを言いたいのではなくて、こんな小さなことを気にしてしまう自分が嫌だということです。





結局、自分の心を見つめてみると、自分は挨拶をする価値もない、挨拶をするメリットのない人間だと思われているんだな、という無価値観があることに気づきました。やっぱり私は人から下に見られるような、適当な扱いを受けるような価値のない人間なんだなと。




そして挨拶されないことを恐れていることにも気が付きました。




私は前の職場で派遣で働いていたのですが、その職場はハッキリと正社員と派遣社員との優劣があって、派遣社員は正社員から見下されて、あからさまに下に見られるような職場でした。



私は今まで、正社員も派遣も関係なく仲良く働いている職場にいたので、こういうギスギスした雰囲気のところに入ったのは初めてで、最初、びっくりしました。



派遣が正社員に見下されるって、心の中はともかくとして、表面上もはっきりと、あからさまにそういう扱いを受けるってたまにテレビとかネットとかで聞くけど、都市伝説でしょくらいに思っていました。今までの職場が派遣も正社員もとても仲が良かったので。



その前の職場で、私は挨拶をされませんでした。自分から挨拶をすれば返してもらえますが、正社員の方から挨拶をしてもらえることはまずありませんでした。他の派遣社員もそうだったようです。



もちろん、私は立場的にも自分の方から積極的に挨拶をするようにしていましたが、タイミング的にこちらからできなかったときは、向こうからは決して挨拶されることはなく、無視という感じでした。



正社員からすると、派遣社員にわざわざこちらから挨拶をするメリットはない。そんな雰囲気でした。



私はそのことに秘かにとても傷ついていました。何か自分という存在をとても軽く扱われているような、自分の存在を無視されているような、そんな気さえしました。




その職場はもうやめて、私は現在、今の職場にいるのですが、私は実は前の職場でのその傷ついた体験をまだ引きずっていて、挨拶をされない自分、存在を無視される自分というのをとても恐れているということに気がつきました。



続きます。




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