恐れている自分を許す(1)
「挨拶は人間関係を円滑にする」
少し前に、あるお寺にお参りに行ったのですが、本堂に行く道すがら、一言メッセージをもらえるQRコードがついているミニ看板が設置されており(なんかお寺も現代化してますね)、試しにQRコードをスマホで読み取ったら、上記の一言メッセージをもらえました。現代版簡易おみくじみたいな感じですね。
その時はうん、そうだよねぇ。挨拶は基本だよねぇと思っただけでした。
で、最近、とあることに気付いてしまったのです。
それは会社のあるパートさんが私にだけ挨拶をしてくれないということです。
その方とは私から挨拶をすれば必ず返してくれるし、業務中も気にかけて話しかけてくれたり、色々私のことを褒めてくれたり、楽しく雑談をしたりすることもあります。
私はその方から「橙さんって、いつも明るくて元気で、仕事の能力も高くて、どこの会社に行っても大丈夫な人だよねぇ」と言ってもらえて私はとても嬉しかったのです。
その方は時間的に私より早く退社するのですが、その時に「お先に失礼します」「お先です」という退社時の挨拶を、私にだけ言わないということに気付いてしまいました。
最初、私は実は嫌われてる?何か私したっけ?と思いました。
でも、しばらくその方の態度を見ていると、別に私は嫌われているわけではなさそうです。悪気があるわけでもないようです。業務中はいつものように普通に楽しく会話しているので。
ただ、思ったのは、その方からすると私は年下の新人であり、今の職場でも一番最後に入社した格下の相手なので自分から挨拶をする必要はない、挨拶をするメリットのない相手という感じなんだと思います。気を使う必要がない相手という感じなんだと思います。
その方と私は同じパート同士であり、上司部下という関係でもないのですが、まあ仮に上下関係はあったとしても、朝や帰りの挨拶は立場関係なくするもんだと思っていた私にはちょとショックでした。
その方は先輩風を吹かせるタイプではなく、どちらかというと一見、腰が低い柔らかいタイプなので、挨拶をするメリットのある相手か、上下や優劣をつけて考えているのもギャップがあってショックでした。
別に私から「お疲れ様です」と言えば返してくれると思うのですが、私も自分の作業があるので、いつもその方が退勤するタイミングを待ち構えて言うわけにもいかないので、気がついたらその人が私の後ろを無言で素通りして、私以外の他の人に帰りの挨拶を次々としながら、退勤していく後ろ姿を見送ることが多いです。
私は今まで人を選んで挨拶をするという感覚がなく、嫌いな人だからとか、新人などの格下の相手で挨拶をするメリットがないから、後輩だから後輩から挨拶をするべき、とかそういう風に思ったことがなく、どの立場でも会社ではとりあえず全員に普通に挨拶をする、という感覚で生きてきたので、こういうのは正直、少し傷つきました。
続きます。