亡くなった人との再会(2)
続きです。
人づてに彼が突然、亡くなったことを聞いて、「ああ、もう彼を電車で見ることはないんだな‥」と、なんともいえない気持ちになりました。
彼は元気でとても目立つ感じの人だったので、あんな元気な人がもうこの世にいないのかと、信じられないような気持ちでした。
でも、なんでその彼が死んでから、私に今、会いに来てくれたのでしょうか?
お互い、話したこともないのに?
「彼、あなたのこと好きだったでしょ?」
と、ミディアムに聞かれました。
うーん、私に気があったかもしれないのは薄々、気づいていました。だけど、彼には彼女がいたし(一緒にいるのを駅で目撃したことがある)、お互いただ、通学電車で一緒になるだけの仲だったのです。
彼は色んな女の子に囲まれていて、プレイボーイな感じの人でした。
「彼はあなたのことが好きだったと言っている。彼女がいても本命はあなただったみたいよ。でも、この子は遊びで声かけるタイプじゃないなぁと、声をかけられなかったと言っている」と言われました。
今、ここに来てくれている霊は本当に彼なんだろうか?という疑問が少し湧きましたが、そのあとミディアムから言われる彼の色々な特徴が、そのままぴったり彼そのものだったので、ああ、本当に彼が来てくれているんだ!と確信になりました。
最初、ミディアムが見た目20代くらいかな?と言ったのは彼は背が高くて大人っぽい外見なので、実際は17でしたが、20代に見えなくはありません。
一番、あの時の情景を思い出した描写が
「彼ね、いつも電車の中で、あなたと距離を少しとって、チラチラとあなたの方を見てるの。」
「夏服の制服のボタンを少しあけて、ちょっとはだけた感じで着こなしている」
と言われ、うわぁ、そのまんま彼のことだ!と、とても懐かしくて、そして胸いっぱいになりました。
続きます。