口が堅いこと、警戒心、人間不信
皆さんは口が堅い方ですか?軽い方ですか?
私は小さい頃から、口が堅いです。結構、鉄壁です。
自分自身が秘密をバラされるのが嫌いだから、人のもバラさないというのが一番の理由です。
「秘密にしてね」と口止めされなかった案件でも、自分でこれは言わない方が良いと判断したものは、人に漏らすことはまずありません。
他の理由には、秘密をバラすほど交友関係が広くない=バラす相手があまりいない(笑)のと、根本的に人間不信があって、警戒心が異常に強く、他人のことを信用できないから、むやみに話さないというのもあります。
今まで生きてきて、私が自分と同じようにこの人は口が堅いなと思った人は、片手で数えるほどしかいませんでした。
こういう所も自分が世の中の少数派だなと感じる点です。
まあ、悪意があって秘密を漏らすのは論外ですが、ほとんどの人はうっかり口が滑ってしまうとか、そもそもそんなに秘密を守ることを重要視していないのではないかと思います。
自分はうっかり口が滑って秘密を漏らしてしまうとかもしたことがないので、なんでうっかりしてしまうのかがちょっとわからないのですが‥‥。
ただ、どっちが良いか悪いかではないですよね。どちらにも良い点、悪い点があります。
口が軽い人は社交上手で、顔が広く、人気者で魅力的な人も多いですし、情報収集&拡散能力も高くて、その恩恵に私もあずかることがしばしばあります(笑)
一方、口が堅い人は、自分含め、お世辞にもトーク上手、社交上手な人はあまり見たことがありません。(いや、口が堅くてかつトーク上手な人もいると思いますが‥‥)
しかも口が堅い人は、情報収集&拡散能力も低く、テンポの良い軽快なトークとかも得意ではないので、一緒にいて楽しい相手ではありません(笑)。自分のことです。
人間関係を損得ではかる人にとっては、情報網のネットワークから外れている口が堅い人は、付き合うのにあまりメリットのある相手ではないのだなと思います。いや、自分のことです。
反対に口が堅いことの良いところは、信用してもらいやすいことですかね。
今まで色々、転職をしてきて思ったのは、経験上、会社の経営者や人事部は口が軽い人が多いということです。(そうじゃない人ももちろんいると思いますが、あくまで私の個人的な経験談なのであしからず。)
多分、職業柄(?)、どうしてもそうなってしまうのかなとも思います。
なので私は、経営者や人事部にはバラされたくない秘密や本音は絶対、言わないよう、かなり警戒していました(笑)この方たちの拡散能力は物凄く高いですから(笑)
よく、職場の悩みや不満を、人事部や経営者に相談する人がいますが、だいたいそういう人は後日、周りにバラされて社内の噂になっていることが多かったので、どうせバラされるから私は相談できないなぁと内心思っていました。(大企業とかはコンプライアンスがしっかりしているのでそういうのはあまりないと思いますが)
「どうせ他人は人の秘密を黙っておけない。悪気なく口が滑ってしまうもの。人のことは信用できない」という根深い人間不信が、小さい頃からずっと私の中にはあります。
でも、人のことをそういう風に思っているのは失礼ですよね。わかってはいるのですが‥‥。
私の警戒心や頑なさが、もう少し柔らかくなればいいのですが。
あるテレビでちらっと言ってたんですけど、不満を限界まで溜め込む人と、不満があったらすぐに言う人では、(どちらが良いか悪いかは置いといて)不満を溜め込む人の方が、心理学的に心が強い人なんだそうです。
不満があるとすぐに言ってしまう人は、心に物事を溜めておくことができない心理学的には、心が弱い人なんだそうです。(別の見方では自己主張できる強い人ですけどね)
この物の見方で言うと、秘密を守れる人は、秘密を自分の中だけに留めておくことができる、心の強い人になるのかもしれません。
私の場合は、口が堅いことの裏に、頑なさ、頑固さ、人間不信、極度の警戒心があります。
口の堅いことのメリットを残しつつ、心の固さや、警戒心、人間不信がなんとかもうちょっと緩和するといいなぁと思っています。
無駄に危機管理能力が高いのも程々に。もう少し人を信用できるように、人に心を開けるような軽やかさ、柔らかさ、寛容さを持ちたいものです。